2019.5.3
この日は金曜で、日没から土曜の日没までユダヤ教のシャバット(安息日)となり、ほとんどの交通機関はストップしてお店も閉まります。
8時半頃、ホテルの近くのカフェで朝食。18NIS(557円)。
その後は目の前にある、地球の歩き方にも載っているアイス屋“Katzefet"。パッションフルーツ味14NIS(434円)。
エルサレム滞在最終日のこの日は、パレスチナにあるエリコ(Jericho)に行きます。エリコへは、エイザリヤかラマッラー経由で行けますが、自分は前者で行きました。
①エルサレム ②エイザリヤ ③エリコ
とりあえずアラブバスでエイザリヤへ、45分6.8NIS(211円)。エイザリヤからエリコまでは、セルヴィス(乗合タクシー12NIS)で行けるみたいです。
エイザリヤに着いてバスを降りるとタクシーに乗らされました。助手席には既に1人。大きめのタクシーだったのでセルヴィスだと思いましたが、まだ2人しか乗っていないのに出発。嫌な予感がする...
エリコのどこに行きたいの?と言われて、300NIS(1万円弱)で提案されました。今そんなに現金はありません。セルヴィスで行きたかったですが、もう乗ってしまっているのでエリコまでお願いすると、値切りましたが100NIS(3100円)から1円も下げられませんでした。25分ほどなので高いけど仕方ありません。
途中何回も300NISでエリコを周るのを勧められました。自転車で周ると伝えると、日中は40℃になるから絶対に止めておいた方がいいと忠告を受けました。やってやろうじゃないですか(笑)
世界最古の町・エリコ
パレスチナのエリコに到着。エリコには紀元前1万年前から人間が住んでいた形跡があり、世界最古の町と言われています。
見所は散らばっていて広いので、徒歩では絶対に無理です。自分は自転車を1日レンタルしました。20NIS(619円)。
①レンタルサイクル ②ザアカイの木 ③テル・アッスルターン ④誘惑の山 ⑤ヒシャーム宮殿 ⑥ヘロデの冬の宮殿 ⑦聖ゲオルギウス修道院
ここはパレスチナなのでイスラエルほど物価は高くありませんでした。水も買いましたが3NIS(93円)。
ザアカイの木
中心部に、さっそくザアカイの木がしれっとあります。ザアカイはイエスを見るためにこの木の登っていた所を、イエスから声をかけられたそう。
次の目的地に向かいます。
道中、現地の子どもにあいさつされました。英語が通じませんでしたが、お互い名前は言い合えました(^-^)
テル・アッスルターン
北西に2kmほど行くと着きました。ここには1万年前の住居跡などがあります。10NIS(310円)。
写真に写っているロープウェイは、世界一標高の低い場所にあるロープウェイとしてギネスに登録されているようです。
オレンジジュース9NIS(279円)。
人生で初めてラクダを見ました~
悪魔に試みられた誘惑の山
先ほどのロープウェイで、後ろに写っている山に登ります。往復60NIS(1858円)。高い!
この山は、イエスが40日間断食をし、悪魔に誘惑を受けたとされる場所。大自然が広がっていました。
ロープウェイで下山します。5人ほどの家族に1人飛び込むという状況でしたが、話しかけていただいて少しお話をしました。ナハリヤから来たそうで、日本人だとわかるとまた喜んでもらえました(^ ^)
野生の巨大なクジャクが普通に歩いててビックリ。
さっきのラクダとのコラボが見れました。どうなっているんだこの町は笑
ランチはチキンをオリーブで炒めたもの。35NIS+チップ13NISで48NIS(1487円)。
売店で10NISのコーラを買おうと思ったのですが、大きいお札しかなくおつりがないと言われました泣 ですが店員さんが優しく、手持ちの小銭6NIS(186円)で大丈夫と言ってくれました。
ヒシャーム宮殿
北東へ2kmほど進んだ場所にあるヒシャーム宮殿に行きます。こんな荒野で雨が降ったのにはびびりました。さすがの雨男。10NIS(310円)。
ヘロデの冬の宮殿
一旦中心に戻って、西にあるヘロデの冬の宮殿に行きます。道中、動物がたくさんいました。
野良犬5,6匹に追いかけられたときは死ぬかと思いました。自転車で良かった。
近くまで行きましたが、遺跡らしきものが見当たらず。地元の方に聞いて言われた所まで行きましたが、わかりませんでした。他の観光客もまったくおらず、少し孤立した場所にあるのでここはカットしても良いかもしれません。
再び中心に戻ります。途中出会った少年。
聖ゲオルギウス修道院
最後は断崖絶壁にある修道院。行くのが大変そうだったので迷っていましたが、まだ時間もありそうだったので行くことにしました。
涸れ川のワディ・ケルト沿いに西で進んでいきますが、とんでもない上り坂が続いており、早々に自転車を降りました。
のぼっていくと山があり、さらにのぼっていきます...
パレスチナのグランドキャニオンと呼ばれており、壮大な景色が広がっていました。
もう何km上り坂をのぼったでしょうか。毎日10km走っている自分でも相当きつかったです。心が折れかけていましたが、何とか修道院に着きました。
苦労してたどり着いた分、感動が増します。
主要な場所はほぼ全て周れたので戻ります。
帰りは自転車でずっと下り坂を下っていきます。すごい気持ちよかったですが、調子に乗っていると山でスリップして大転倒。服は砂だらけで血も出ました。
中心地に戻ってパッションフルーツ。最高です。5NIS(155円)。
エルサレムの帰り方は全然考えていませんでした。とりあえずエイザリヤまで行くことにします。
うろうろしていると、どこに行きたいの?とタクシーの運転手に声をかけられました。最初に提案されたのは80NIS(2478円)。100NIS(3100円)だったので思ったより安く、最終的に70NIS(2168円)に値下げできました(^-^)
エイザリヤに着きましたが、パレスチナでポケットWiFiが使えなかったのでエルサレムへのバスがどこから出るかわかりません。とりあえず休憩。3NIS(93円)。
ここのお店の人がいきなり「いち、にー、さん」と言ったのには驚きました笑
バス停を探して30分ほどうろうろしてましたが、通りすがりのバスに手を挙げて止めてもらうと、エルサレムに行くみたいで一安心。
パレスチナの中でも観光地化されすぎているベツレヘムとは違って、アジア人が珍しいのかエリコでは通りすがりの少年、ラクダに乗った遊牧民、ほぼすべての人に声をかけられました。自然が好きな方にもおすすめの場所です。
最後のエルサレム旧市街散策!そこで待っていた出逢い...
エルサレム旧市街のダマスカス門前に到着。
エルサレムは今日が最終日なので旧市街を再びぶらぶらします。
2日前に飲んだミントティーが忘れなくって、同じ店にまた来ました(笑)
まだ17時半頃と早いですが夕食を食べようとお店のメニューを眺めていたら、声を掛けられました。
「日本人の方ですか?」
4人組の日本人です。少し座ってお話をしましたが、この方々が凄い人でした。
まず、2人は夫婦でなんとサウジアラビヤのリヤド在住で、旦那さんは日本語教師だそう。
そしてもう1人の男性もリヤド在住の銀行員。サウジアラビヤは現在観光ビザを発行していない国なので簡単に行ける国ではありません。本当に貴重なお話を聞けました。
さらにもう1人はドバイ在住で、なんと世界一高いブルジュ・ハリファの隣に住んでいる銀行員でした。皆さんすごすぎる...
シャバット中のエルサレム旧市街
シャバット中の嘆きの壁を見に行くのを誘われたので、ご一緒させてもらいました。
イエスのお墓の聖墳墓教会までぶらぶらしました。3回目ですが夜に来るのは初めてです。
中にある教会で何かやっていたので、入るとミサが始まりました。
30分ほどでしょうか。何語かわかりませんでしたが、隣の人に聞いてみるとイタリア語でした。
大号泣されている方もいて、改めて宗教について触れる機会になりました。
ダマスカス門から旧市街を出ます。
そろそろお別れをしてホテルに戻ろうと思っていましたが、何とご飯に誘っていただきました。
エルサレムでの最後の晩餐
今話題のAirbnbで部屋を借りているそうで、旧市街から南へ30分ほど歩きました。途中、ユダヤ超正統派の老人に英語で話しかけられました。
「すみません。私の家のトースターを消してもらえませんか?」
最初意味がわからず、英語を聞き間違えたのかと思いました。思い返してみるとシャバット中なので、超正統派の方は一切の労働を許されておらず火を消すという動作がとれないのでした。
家に入るとつきっ放しのトースターで暑く、かなり危ない状態でした。申し訳なさそうに誤ってましたが、「シャバットに興味があったのですごい良い経験になりました」と伝えました。
さて、21時前に到着して本日の夕飯です。すごい豪華!!
すごい濃い話をたくさんすることができました。
そして数年ぶりにUNO!ではなくONO!をしました(笑)負けたら赤ワイン一気飲みです。なお2回負けた模様
ランニング談義でも盛り上がりました。なんと1人はドバイマラソン日本人1位で、サブ3を達成されています。
お泊りまで誘われましたが、夕飯もご馳走になったのに申し訳ないですし、今日はまだ走っていなかったので帰ることにしました。
偶然会った自分にこんなに優しくしてもらい、感謝しかありません。お金も受け取ってもらえず、しかもこんなものまでもらいました!
サウジアラビアのお金!中々手に入らないと思うので嬉しかったです。
最後はLINEを交換しました。現在サウジは行くことができない国ですが、ドバイに行くときはお会いする約束をしました笑
30分ほど歩いてホテルに着いたのは23:50。なんとか間に合いました。急いで着替えて本日の10km。
旅も残すところわずかになってきました。