エルサレム旧市街
2019.5.1
エルサレム2日目のこの日は、この旅最大のハイライト!昨日はベツレヘムと新市街に行ったので、初めての旧市街です。
①ホテル
②③ヴィアドロローサ〜聖墳墓教会
⑤嘆きの壁
⑥〜⑨シオンの丘周辺
⑩〜⑭オリーブ山周辺
今日行く岩のドームは長時間並ぶこともあるそうなので、早起きして新市街のホテルから歩いて旧市街へ。6時半頃、ダマスカス門に着きました。
まだ時間も早いので、閑散とした雰囲気。
ヴィア・ドロローサ
まずはイエスが十字架を背負って歩いた1kmの道、ヴィア・ドロローサを歩きます。第1留から第14留まであります。
【第1留】判決を受ける
イエスが死刑判決を受けた場所。現在は小学校になっています。
【第2留】鞭打ちの教会
十字架を背負わされ、ローマ軍の兵士に鞭打ちにされた場所。
途中にエッケ・ホモアーチがありました。
【第3留】最初につまずく
十字架の重みに耐えかねて最初につまずいた場所。
【第4留】苦悩の母のマリア教会
マリアが十字架を背負ったイエスを見た場所。
この2つのステーションは隣接しています。
【第5留】シオンがイエスの代わりに十字架を背負う
【第6留】ベロニカ教会
ベロニカがイエスの顔をハンカチで拭った場所。
【第7留】再びつまずく
【第8留】エルサレムの婦人らを慰める
「私たちのために泣くな、自分たち、また自分の子どもたちのために泣くがよい」
【第9留】3度目につまずく
聖墳墓教会
ここから先はキリスト教の聖地・聖墳墓協会になります。
教会に入ってすぐの所に、「香油を注がれた石」があります。イエスに香油が塗られた場所。ステーションではありません。
【第11留】十字架に針づけ
7時くらいでしたがすごい人でした。
【第12留】息を引き取る
十字架が立てられ、息を引き取った場所。
【第13留】マリアが亡骸を受け取る
【第14留】イエスの墓
ミサが行われており、異様で厳粛な雰囲気。鳥肌が立ちました。ここで聴いた聖歌は一生忘れません。
お墓は普段なら数時間並べば直接見られますが、ミサ中は見られません。
大満足です。キリスト教の聖地の次は、すぐ近くにあるイスラム教の聖地へ行きます。移動中、路地で出会った少年からグミの詰め合わせをもらいました。10NISからまけてもらって8NIS(248円)。かなり多いので安いと思います。
岩のドーム
サウジアラビアのメッカ・メディナに次ぐイスラム教3番目の聖地、エルサレムの神殿の丘(ハラム・シェリーフ)に来ました。朝早かったので並ばずに入れました。
黄金に輝く岩のドームはエルサレムのシンボルになっています。ドームへは非ムスリムは入場できません。
すごく繊細な模様で綺麗でした。イランのエスファハーンのイマーム広場もこんな感じでしょうか。
レモンミント(8NIS248円)で喉を潤します。
嘆きの壁
イスラエルといえば、やはりユダヤ教の聖地・嘆きの壁!!一番来たかった場所の一つ。岩のドームのすぐ目の前にあり、岩のドームに並んでいるときに上から見えるほどです。
願いや祈りを込めた紙を間に挟み、人々は聖書を読んだり、前後に揺れたり、泣き叫んだり様々です。
ここでは超正統派の黒ずくめのユダヤ人が多くいており、旧約聖書にもみあげが重要と書いてあることから、生まれてから一度も剃りません。
また、彼らは兵役が免除されるほか、就労・納税をせずに国からの補助で生活し、聖書を読んで祈ります。
ヘブライ語で書かれた聖書がたくさん置かれています。
1967年の第3次中東戦争でイスラエルが勝利し、1900年間の悲願が達成されたユダヤ人。イスラエル建国からの歴史は決して美しいものではありませんが、お祈りをするユダヤ人を見て、なじみのなかった宗教について考える良い機会になりました。
少し下がれば嘆きの壁と岩のドームを同時に眺めることができ、ユダヤ教とイスラム教の各宗教の聖地がこんなにすぐ近くにある異様さがわかります。少し歩けばキリスト教聖地の聖墳墓協会もあり、3つの宗教の聖地がひしめくエルサレムならではの光景です。
朝から動きっぱなしだったので、カフェで少し休憩。15.7NIS(486円)。
眠気が一気にきて、9時から1時間ほど爆睡。店員さんに“You're tired(;´Д`)”って言われました笑
シオンの丘
南のシオン門から旧市街を出て、シオンの丘周辺を観光します。
マリア永眠教会
兵士がいっぱいいて少しびっくりしました。
ダビデ王の墓
最後の晩餐の部屋
鶏鳴教会
こちらは入場料が10NIS(310円)必要です。
ある一人の行動でその国の人を嫌いになりたくはない
一旦旧市街へ戻ります。
名物のPikaJewのTシャツがありました。ピカチューとJew(ユダヤ人)でかけてます笑
Tシャツ屋さんがたくさんあり、その場でプリントして作成してもらえます。上の写真と別の店に入ると、店員さんにコンニチハと話しかけられました。せっかくなので、上の写真のようなダビデの星とヘブライ語が入ったシャツを買おうと思って、柄を見せてもらいました。
何枚か見ましたが、ヘブライ語がなかったり、あっても国旗がなびいていたりで微妙に違うかったので買わないことにすると、ドン!!という音とともに体に衝撃が。何が起こったのか、理解するのに少し時間がかかりました。
あろうことか、店員に本気でボコボコに殴られたのです。
そして言われた一言が、“Are you sick?"
人に殴られたのも、人を本気で殴りたいと思ったのはいつぶりだろう。もし日本でこんなことをされたら間違いなく警察につきだすと思います。
ですがここは異国の地。警察を呼んでも、相手に都合の良いことを言われたらヘブライ語がわからない自分は圧倒的に不利に立たされます。グッと気持ちをこらえて、店を出ました。
写真の店に戻り、欲しかったTシャツを40NISから35NIS(1084円)にまけてもらって買いました。
気持ちの整理がつかないまま、ずっと食べたかったイスラエル名物のファラフェルサンドを食べました、19NIS(588円)。おいしかったです。
食後のスイカジュースは20NIS(619円)と高かったですが最高でした。
旧市街を出る前にもう一度聖墳墓教会に寄りました。
オリーブ山
アラブバスで旧市街の東にあるオリーブ山を登りました。5NIS(155円)。歩いてでも行ける距離ですが、すごい勾配なので登りはバスがおすすめです。下りは観光しながら下っていくのがいいでしょう。
昇天教会
イエスがつけた足跡があります。5NIS。
主の祈りの教会
ここには様々な言語で主の祈りが書かれていますが、日本語は驚くことに教会内の一番目立つ場所になぜかありました。
主の泣かれた教会
預言者の墓は入らずに通過して、主の泣かれた教会へ。
イエスはオリーブ山からの帰りにエルサレムを眺めて、エルサレムの滅亡を予言して涙したと言われています。
この教会から撮った、岩のドームが写る旧市街の写真はお気に入りの一枚です ^^
オリーブ山には無数の墓があります。
それにしてもものすごい坂。相当ふんばらないときつい。
ゲッセマネの園
万国民の教会
マリアの墓の教会
汗だくで疲れがピークに。旧市街に少し寄り道してホテルに戻ります。
モロッコのミントティーに初挑戦。めちゃくちゃはまりました(*^-^*)12NIS(372円)。
ずっと食べたかったクハファ!甘い甘いと聞いていましたが、甘党の自分にはほどよい甘さでした(笑)14NIS(434円)。
旧市街を出た所にいた馬がすごいかっこよかったです。
ホテルに戻った後、旧市街の外周と新市街を10km走りました。とてつもない高低差。
夕飯は今日もマハネー・イェフダー市場へ~ 昨日と同じく20時半頃に来たのにほとんど閉まっていました。
開いていた果物屋のマスカット(25NISからまけてもらって20NIS619円)と、帰り道に買ったバーガー(10NIS310円)、水、コーラ(各8NIS248円)で我慢泣
旅での一期一会の出会い、一喜一憂
今日はたくさん観光して、この旅で最も重要な一日。数年ぶりに殴られたときは言葉を失った。以前までの自分は、これでイスラエルの人たちのことを嫌いになってしまってたかもしれない。
でもイスラエルに来てたくさんの人に話しかけられ助けてもらい、日本から来たと伝えると全員すごく喜んでくれる。たった心無い一人のせいでその国の人を嫌いになってしまいたくなかった。
確かにその殴ってきた店員は最低の人間。でもそれ以上の出会いがここにはある。
旧市街で出会ったイケメン3人組。いっぱい話をしました。
色々なことを感じた、宗教のるつぼ・エルサレムでの一日。